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数字の目標は順調に伸びている。だが、チームの空気は冷え切っていた。

『守られるリーダーから、求められるリーダーへ』


山本雅人(42歳)仮名

中堅メーカーの営業部リーダー。

昇進から半年が経った頃、彼は毎朝の出社が少しだけ重たくなっていた。

数字の目標は順調に伸びている。だが、チームの空気は冷え切っていた。


「おはよう」と声をかけても、返ってくるのは曖昧な返事だけ。

ミーティングでは、誰も発言せず、うつむいたまま。冗談を言っても空回りする。


――俺、嫌われてるのかもしれない。

心のどこかで、彼は気づいていた。


昇進直後、雅人は結果を出すことに全力だった。

厳しい口調で指示を出し、数字を詰め、遅れがあれば徹底的に問い詰めた。

「言われたことをやればいい」

「考える前に動け」

――そんな言葉が口癖になっていた。

成果は出た。

だが、チームはバラバラになっていた。

自分の背中を見れば、誰もついてきていない。

夜、家に帰ると、心の中にぽっかりと穴が空いたようだった。


そんなある日、同僚に誘われて「ビジネス脳トレ速読 川崎スクール」の体験会に参加することになった。

正直、最初は半信半疑だった。

「本を速く読んで、何になる?」

そう思っていた。

しかし、レッスンで見た光景は予想とまったく違った。


受講生たちが一心にテキストを見つめ、驚くほど集中している。

トレーニング後の目の輝きは、まるで新しい世界を見つけた子どものようだった。

速読は単なる技術ではなく、

「思考を解きほぐし、脳の可能性を広げる時間」

だと知った瞬間、胸がドキリとした。


雅人は受講を決意。

最初のうちは目の動かし方や文字数に戸惑い、劣等感を抱いた。

しかし続けるうちに、自分の「焦り」や「恐れ」が少しずつ見えてきた。


嫌われたくない。

認められたい。


数字で評価されることでしか、自分を保てなかった。


速読を通して、自分の内側の声を聴く時間が生まれたことで、リーダーとしての“軸”が揺れ始めたのだ。


ある朝のミーティング。

彼はいつものように数字の資料を並べるのをやめ、深呼吸してこう言った。


「今日はみんなの気持ちを聞かせてほしい。俺は、今まで数字しか見てなかった。」


静まり返った空気の中、一人の若手社員が口を開いた。

「正直、怖かったです。でも、今の言葉を聞いて…ちょっとホッとしました。」


その一言で、場の空気がふっと変わった。

雅人はその瞬間、初めて部下と“心”でつながった気がした。


それからのチームは少しずつ変わった。

数字を追うだけでなく、お互いの意見を聴き合い、助け合う空気が生まれた。

雅人も、怒鳴る代わりに問いかけるようになった。


指示ではなく、対話。

管理ではなく、信頼。


半年後、彼のチームは営業成績で全社トップを獲得した。

しかし雅人にとって一番の喜びは、打ち上げの席で部下たちが笑顔でこう言ってくれたことだった。


「山本さんのチームで働けてよかったです」


守られるリーダーではなく、求められるリーダーへ。


速読トレーニングは、彼の脳だけでなく、生き方そのものを変えた。


速読は「読む技術」じゃなく「生き方のスイッチ」!リーダーの苦悩は、成長物語のプロローグ。次の一歩は、自分の内なる声を聴くところから始まるのかも知れません。