川崎スクール
2025.11.09
成功や結果はあとからついてくる。
『生きてる実感』
それは、結果を出した瞬間でも、誰かに褒められた瞬間でもなかった。
川崎スクールに通うようになってから、私は初めて“自分で考え、自分で選び、自分の人生を生きる”という感覚を手に入れたのだ。
最初は、ただ「速く読めるようになりたい」という単純な動機だった。
仕事の効率を上げたい、知識を増やしたい、そんな打算的な理由で始めた速読だったのに、気づけば「生き方」そのものを見つめ直す時間になっていた。
授業では本の読み方だけじゃなく、脳の使い方、思考の癖、そして「選択する力」を鍛えるトレーニングがある。
その中で先生がよく言っていた言葉がある。「速読は“考える力”を取り戻すことなんだ」と。
確かに、私たちは普段、他人の意見や常識に流されがちだ。
「上司が言うから」「世間がそうだから」
…そうやって決断してきた。
でも、川崎スクールでは違う。
「あなたはどう思う?」
「どう感じる?」
と、何度も自分に問いかける時間がある。
最初は戸惑った。正解が欲しくて、ついインストラクターの顔色をうかがっていた。
でも、インストラクターは笑ってこう言った。
「人に合わせて生きても、あなたの人生は他人のものになっちゃうよ」
その一言が胸にズシンと響いた。
そこからだった。
「どう生きたいか」を自分で考えるようになった。
仕事も人間関係も、少しずつ“選んでいる実感”を持つようになった。
朝、通勤の電車で読む本も、仕事の段取りも、すべてが自分の意志で決めた「選択」だと思えるようになると、同じ日常がまるで違って見えた。
以前は「こなす」だけの毎日だったのに、今は「感じる」毎日に変わった。
スピードではなく、意識の質が変わったのだ。
ある日、スクールの仲間が言っていた。
「速読って、“速く読む技術”じゃなく、“深く生きる力”なんですね」
その言葉に、みんながうなずいた。
本を速く読むことは、単なる入口でしかない。
ページをめくる速さよりも、“心が動く瞬間”をどれだけ増やせるかが、学びの本質だと気づいた。
スクールでは、受講生同士のシェアも多い。
そこでは、年齢も職業も関係なく、みんなが自分の感じたことを素直に語り合う。
涙が出るほど共感することもある。
「自分を変えたい」と思って集まった人たちのエネルギーが、教室を満たしている。
そんな場にいると、まさに「生きてる!」と感じる。
心が震える瞬間が何度もある。
気づけば、私の中の“生きる基準”が変わっていた。
「正しいか間違ってるか」ではなく、「自分がどう感じるか」。
「損か得か」ではなく、「心がワクワクするか」。
このシンプルな軸ができたことで、迷いが減り、日々が軽やかになった。
周りに流されるより、自分で選んだ人生を楽しむ方がずっと幸せだ。
それを体で感じられるようになったのは、川崎スクールのおかげだ。
成功や結果はあとからついてくる。
大切なのは、今この瞬間、自分で考え、自分で決めて生きているかどうか。
この実感こそが、何よりも大きな「成果」なのだと今は思う。
川崎スクールで学んだのは、単なる速読ではなく「生きる力」。
自分の人生を、自分の意志で創っていく力だ。
だから私は今日も本を開く。
ページの向こうに、まだ見ぬ自分が待っている気がする。
そう思えるこの瞬間こそ、まさに生きてる証なのだ。
