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成功や結果はあとからついてくる。

『生きてる実感』


それは、結果を出した瞬間でも、誰かに褒められた瞬間でもなかった。

川崎スクールに通うようになってから、私は初めて“自分で考え、自分で選び、自分の人生を生きる”という感覚を手に入れたのだ。


最初は、ただ「速く読めるようになりたい」という単純な動機だった。

仕事の効率を上げたい、知識を増やしたい、そんな打算的な理由で始めた速読だったのに、気づけば「生き方」そのものを見つめ直す時間になっていた。

授業では本の読み方だけじゃなく、脳の使い方、思考の癖、そして「選択する力」を鍛えるトレーニングがある。

その中で先生がよく言っていた言葉がある。「速読は“考える力”を取り戻すことなんだ」と。


確かに、私たちは普段、他人の意見や常識に流されがちだ。

「上司が言うから」「世間がそうだから」

…そうやって決断してきた。

でも、川崎スクールでは違う。


「あなたはどう思う?」

「どう感じる?」

と、何度も自分に問いかける時間がある。


最初は戸惑った。正解が欲しくて、ついインストラクターの顔色をうかがっていた。

でも、インストラクターは笑ってこう言った。


「人に合わせて生きても、あなたの人生は他人のものになっちゃうよ」

その一言が胸にズシンと響いた。


そこからだった。

「どう生きたいか」を自分で考えるようになった。

仕事も人間関係も、少しずつ“選んでいる実感”を持つようになった。


朝、通勤の電車で読む本も、仕事の段取りも、すべてが自分の意志で決めた「選択」だと思えるようになると、同じ日常がまるで違って見えた。

以前は「こなす」だけの毎日だったのに、今は「感じる」毎日に変わった。

スピードではなく、意識の質が変わったのだ。


ある日、スクールの仲間が言っていた。

「速読って、“速く読む技術”じゃなく、“深く生きる力”なんですね」

その言葉に、みんながうなずいた。

本を速く読むことは、単なる入口でしかない。

ページをめくる速さよりも、“心が動く瞬間”をどれだけ増やせるかが、学びの本質だと気づいた。


スクールでは、受講生同士のシェアも多い。

そこでは、年齢も職業も関係なく、みんなが自分の感じたことを素直に語り合う。

涙が出るほど共感することもある。

「自分を変えたい」と思って集まった人たちのエネルギーが、教室を満たしている。

そんな場にいると、まさに「生きてる!」と感じる。

心が震える瞬間が何度もある。


気づけば、私の中の“生きる基準”が変わっていた。

「正しいか間違ってるか」ではなく、「自分がどう感じるか」。

「損か得か」ではなく、「心がワクワクするか」。

このシンプルな軸ができたことで、迷いが減り、日々が軽やかになった。

周りに流されるより、自分で選んだ人生を楽しむ方がずっと幸せだ。

それを体で感じられるようになったのは、川崎スクールのおかげだ。


成功や結果はあとからついてくる。

大切なのは、今この瞬間、自分で考え、自分で決めて生きているかどうか。

この実感こそが、何よりも大きな「成果」なのだと今は思う。

川崎スクールで学んだのは、単なる速読ではなく「生きる力」。

自分の人生を、自分の意志で創っていく力だ。


だから私は今日も本を開く。

ページの向こうに、まだ見ぬ自分が待っている気がする。

そう思えるこの瞬間こそ、まさに生きてる証なのだ。