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気付けば、予約ボタンを押していた。
まるで映画のワンシーン

✨「幸せをつくる」

夕方のオフィスを出た瞬間、空気の冷たさが胸にしみた。
結城麻子(仮名)。
仕事はそれなりに続けてきた。子どもは独立し、夫とは会話が減り、家に帰れば静けさだけが広がる。
「このまま、私はどうなるんだろう」
最近、その問いばかりが頭の中で渦を巻く。

そんなある日、川崎駅までの帰り道。
通りを歩いていると、ビルの前で笑顔の男女が「お疲れさまです!」と声をかけてきた。
明るすぎて、最初はイベントスタッフかと思った。
壁に貼られたポスターには「ビジネス脳トレ速読 川崎スクール」の文字。
そして何気なく見た1本のSNS動画。
同じくらいの年齢の人達が、生き生きと目を輝かせて学んでいる。
“幸せは選べる”
その言葉だけが、妙に胸に刺さった。

気付けば、予約ボタンを押していた。
まるで映画のワンシーンのように、自分が動き出すのが不思議だった。

初めてスクールの扉を開けた日。
「こんにちはー!」
明るい声が、身体の奥にまで響く。
その瞬間、空気がまるで違った。
温かい、軽い、前に進む人だけが持つ“風の流れ”。
「ここ…なんだろう、この感じ」
言葉にならない高揚感が胸に広がる。

レッスンが始まると、インストラクターが笑顔で言った。
「脳は、いくつになっても鍛えられます。とくに“眼球運動”は前頭前野を活性化して、思考のスピードも前向きさも上がるんですよ」
その説明が、麻子の心に小さな火を灯した。
“まだ変われるのかな…私”

トレーニングが進むにつれ、驚くほど集中できる自分がいた。
ページを追う眼の動きが速くなり、頭が整理され、気持ちまで軽くなる。
レッスン帰りの駅のホームの景色が、なぜかいつもより明るく見えた。

一週間後。
会社で後輩に声をかけられた。
「麻子さん、なんだか最近すごく元気ですね」
その言葉に、胸がじんわり熱くなる。
小さな行動を積み重ねると、心の色が変わる。
その変化を、自分が一番感じていた。

夜、家に帰ると、夫がテレビを見ながら
「最近、表情いいな」
とぽつりと言った。
何年ぶりだろう。
そんな風に言われるのは。

川崎スクールに足を運ぶたび、
“幸せは降ってくるものではなく、自分で選び取りにいくもの”
その意味が体に染み込んでいく。
仲間の笑顔、行動する人たちのエネルギー、それが麻子の未来を少しずつ書き換えていった。

あるレッスンの日。
インストラクターの言葉が胸の奥で静かに響いた。
「環境が変わると、人は自然と変わります。ここは、幸せを“つくる”場所ですよ」

帰り道、麻子は空を見上げた。
街の光がいつもより柔らかい。
胸の中には、あの日感じた冷たい重さはもうない。

「幸せは選べる。環境で人は変わる。だから私は今日も、幸せをつくる」
その言葉が、これからの自分の道を照らしてくれた。