スクールブログ

ブログ

🍉『スイカと速読と、あの夏のキミへ』

🍉『スイカと速読と、あの夏のキミへ』

「おまえ、読むの速すぎ!本、味わってる?!」
夏の教室、クーラーの音がうるさくて、君の声がよく響いた。

俺はいつも、周りよりちょっとだけ“先”を行きたかった。
ビジネス脳トレ速読——そんな看板を見て、なんかカッコよさそうだなって思って、
川崎スクールに通い始めた高3の夏。

速く読めるって、ただの“技術”だと思ってた。
でもそこで教わったのは、
「どう読みたいか」って、“自分の意志”だった。

キミが好きだった本を、
同じスピードで読めたら、話が合うかもしれないって思った。
実際、話は噛み合わなくて、しょっちゅう喧嘩してたけど。

夏の終わり、
校庭で食べたスイカの味、忘れられん。
あの日だけは、君が俺に言った。

「速読ってさ、頭を鍛えるんじゃなくて、
心を“広げる”技術なんじゃない?」って。

俺の心は…キミのことでいっぱいだったんだよ。
言えなかったけど。

卒業して、今。
川崎スクールでインストラクターを目指してる。
あの頃の自分みたいな、もがいてる誰かに言いたい。

「読む速さは、
 人生の選択肢の多さだ」って。

スイカの種、飛ばしてばかりじゃ気づけなかった。
大事なのは、“今、何を見ているか”。

キミの笑った顔。
それが、俺の一番好きな“読後感”だった。

ビジネス脳トレ速読
#川崎スクール